あれこれ

ウェスタン・レッド・シダーの事


実は、弊社事務所のポストアンドビームは、ダグラス・ファーです。
駆け出しの頃、その違いを認識していたものの、軽視していた。
大して違わないだろう、と。
4棟目のポストアンドビームで、初めてレッドシダ―を構造材に使った。
この木の威力を知るのは、新築の時ではない。完成後数年経ってから、思い知らされる。
最初のメンテナンスの時、外壁塗り壁と丸太柱の取り合いを埋めるシールの切れ、
所謂「チリ切れ」がほとんど見当たらなかった。これは、収縮が少ない証拠。
室内においても、割れは生じているものの、ダグラス・ファーと比べて、仕口の空きが
生じていない。これは、ねじれが少ない証拠。
洗面台やカウンター、それに階段、直に手や足が触れるところも、至って素直。
ファーのような反りが、感覚として体に伝わってこない。
極めつけは、メンテで再塗装した職人の一言。
「この木、井上さんの事務所で使っている木と違うでしょ?
塗料の吸いが違います。塗料が減りません。」
この塗装職人は、当事務所の再塗装で、ダグラス・ファーにも刷毛をあてていたのである。

何もダグラス・ファーが悪い、と言っている訳ではない。
選木をしっかりすれば、ファーの良材も素晴らしい。しかしながら、
同じようなグレードで一般的に比較をした場合、その優劣は瞭然としていると思われる。

western red cedar ヒノキ科ネズコ属 
他の針葉樹に比べ、収縮率、ねじれが少なく、木目が通り、真直ぐで素直。加工性良好。
ヤニは無く、防虫防腐性に優れる高耐久材。独特の芳香を有し、赤褐色の芯材にクリア
オイルを施した塗れ色は、いと美しい。
北米のネイティブ・インディアンがカヌーやトーテンポールに使用した、別名「生命の木」
story性も言う事無し。

再び自邸を建てる機会があれば、レッドシダ―を選ぶ事は言うまでもありません。
 
   
   
 
Head Office
〒689-3553鳥取県西伯郡日吉津村日吉津2585-2
Yamaguchi Base
〒756-0063 山口県山口市深溝字藤尾東田2364